2014-12-05 Fri
台湾ファンのみなさま(きっと読んでくれていると信じて…)、お待たせしました。久々に「台湾の文化と中国語」クラスの紹介です。
知っているようで意外と知らない台湾。
このクラスでは、台湾の文化や観光、人々の考え方などについて、台湾出身の張原銘老師に詳しく解説していただきます。美味しい台湾茶とお菓子を楽しみながら台湾への理解を深めませんか?
“今天的茶是…”(今日のお茶は…)
いつもならここでお茶の写真をご紹介するところなのですが、日中京子、不覚にも遅刻をしてしまい撮影しそこないました~
この日のお茶は、このクラスではもうすっかりお馴染みの高山茶「梨山烏龍茶」でした。
さすが安定の美味しさです!!
“今天的點心是…”(今日のお菓子は…)

今日はいつもと趣向を変えて、張老師の直筆でご紹介いたします~
1番目の“豬耳朵”は「豚の耳」という意味ですが、ギョッとすることなかれ。かわいらしい形の黒ゴマ入りクッキーです。

写真の右側が“豬耳朵”です。
そして写真の左側が2番目のお菓子“茶葉梅”です。茶葉で梅を甘く煮た定番のお茶うけです。
パッケージはこんな感じ。バックにちらりと写っているのが張老師が用意してくださったレジュメです。

3番目のお菓子はこちら。

おイモの味がしっかりとして、おいしい~という声があがっていました。
台湾に限らず、外国の品物のパッケージを見るのは楽しいものです。ところで、日本語でいうところの「個別包装」って、中国語だと“獨立小包”っていうのですね~
さて、本日のテーマは「台湾の歌姫テレサ・テンを偲ぶ」です。
レジュメを読みながら、1953年の誕生から1995年に42歳の若さで亡くなるまでの激動の人生を、簡潔に紹介していただきました。
中でも、1980年前後に流行した“白天聽大鄧,晚上廳小鄧”という言葉が印象的でした。これは「昼間は鄧小平の話を聴き、夜は(こっそり)テレサ・テンの歌を聴く」という意味です。ご存知の方も多いかと思いますが、中華人民共和国で改革開放政策が始まったころの話です。当時の中国では、テレサ・テンの歌を自由に聴くことができなかったのですね~でもそこはたくましい中国人。いつだって“上有政策,下有对策”です。つまり「政府(上)がいくら政策を打ち出しても、民衆(下)には対策がある」を文字通り実践し、ヤミでテレサの歌は大流行していたそうです。
ちなみに、張老師が子供のころ、こっそり日本語の歌を聴いていたおじさんがつかまったことがあるそうです。戒厳令時代(1947~1987年)の台湾では日本語の歌を聴くことが禁止されていたからだそうです。
どういう理由であれ、自由が奪われるというのは悲しいことですね。
日中京子がテレサ・テンの歌(中国語)で思い出すのは『ラヴソング』という1996年の香港映画です。原題は『甜蜜蜜』。同名のテレサの歌が主題歌として使われています。大陸から香港へ出稼ぎにきた男女のラブストーリーで、確か、劇中でもテレサの歌が何度も流れていたような…。そしてその甘く切ない歌声に涙を誘われたような記憶があるのですが…。また観なおさなくては!まだご覧になっていない方は、ここで紹介したようなエピソードをふまえて観ると、より映画を楽しめると思いますよ~
今回の授業は、参加者であれやこれやと思い出を語りながら進んでいきました。
テレサが亡くなったチェンマイのホテルや、台湾にあるお墓に行ったことがあるという熱心なファンの方も参加されていて、興味深いお話を聞くことができました。
最後に代表的な2曲“月亮代表我的心”と“我只在乎你”(「時の流れに身をまかせ」の中国語バージョン)の歌詞を中国語で読み、その後、CDに合わせてみんなで合唱しました。
「台湾の文化と中国語」クラスは月曜15時30~17:00
受講料は1回1500円で申し込みは不要
中国語のレベルは問いません
どなたでも自由に参加いただけます。
テーマ以外でも台湾について知りたいことがあれば、なんなりと張老師におたずねください。
次回は…
12月8日(月)15:30~
テーマは…
「台湾の観光客から見た京都の人気スポットはどこでしょうか」
重要なお知らせ
2014年12月22日(月)に予定していた授業は、2015年1月19日(月)に変更になります。
テーマは「日本が世界に誇れるスゴイ所ベスト50を中国語で勉強しましょう」です。
そういうわけで、2014年の授業は12月15日(月)が最後です。
テーマは「日本の観光客から見た台北の人気スポットはどこでしょうか」です。
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申し込み問い合わせは日中京都まで。