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日中京子

Author:日中京子
中華圏大好きな日中京子と申します♪京都在住です。
日中友好協会のブログを引き継がせていただきました~
中国って知れば知るほど興味がつきない不思議な国ですよね。
日中友好協会のニュースのほかに、いろいろ京子が思ったことつぶやきます。
どうかよろしくお願いします!
日中友好協会のウエブサイトも新しくなりました。

http://www.nichukyoto.gr.jp/

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クラス紹介 台湾の文化と中国語(月・昼) 第6回(7/28)
好久不見,大家還好嗎?
お久しぶりです。みなさんお元気でしたか?

祝日で一回お休みだったため、次の授業が待ち遠しい一週間でしたね~
月曜15:30「台湾の文化と中国語」クラス
第6回(7/28)の授業内容をご紹介します。

知っているようで意外と知らない台湾。
このクラスでは、台湾の文化や観光、人々の考え方などについて
台湾出身の張原銘老師に分かりやすく解説していただきます。

もうおなじみですね!こちらが張原銘老師です。
張老師(気合い)

第6回のテーマは「台湾のお茶とお菓子」

このクラスでは、毎回、張老師が台湾のお茶とお菓子を振舞ってくれるのですが、今日はテーマがズバリ「台湾のお茶とお菓子」ということで、なんと4種類のお茶と7種類のお茶うけを用意してくださいました~

盛りだくさんのお茶うけに胸がおどります!
お茶うけの数々

今回はお茶やお菓子の特徴に加え、その中国語表記や発音もしっかり学びました。

1.まず最初のお茶はジャスミン茶
ジャスミン茶葉
ジャスミンの華やかな香りがします

中国語では“茉莉花茶”または“香片茶”といいます。
ジャスミン茶は「花茶」の一種。もともとは品質の落ちた茶葉をムダにせず、美味しく飲むためにマツリカの花の香りを吸着させたことがはじまりなのだとか。特に北京など、華北地域で好まれているそうです。

ちなみに、“香片茶”はカタカナで表記すると「シャンピェンチャー」なのですが、沖縄で大人気のジャスミン茶「さんぴん茶」は中国語がなまった呼び名なのでしょうか?もしかすると、中国のどこかの方言と一致するのかも…などと想像がふくらみます。

ジャスミン茶のおともにいただくのはです。
(1)ひまわりの種 “葵花子”
(2)かぼちゃの種 “南瓜子”
ひまわりかぼちゃ種

ひまわりの種は私たちがよく知っているものと同じですが、かぼちゃの種はずいぶん大きいですね。どちらも、そのまま食べるのではなく、とんがった部分を歯で少しかんで種を割り、中身を出して食べます。種の初心者にとって中身を上手く取り出すのは至難のわざ。受講者のみなさん、まるでカニを食べている時のように黙々と種に取組んでおられました。コツをつかむと、今度はやめられない美味しさのとりことなり、瞬く間に殻の山が出来上がります。

2、続いてのお茶は鉄観音茶
鉄観音茶葉

中国語の場合、台湾では“鐵觀音茶”、大陸では“铁观音茶”と表記します。

鉄観音茶は青茶(半醗酵茶)で、広い意味でウーロン茶の一種。中国福建省安渓県で作られる安渓鉄観音と台湾の台北市文山区付近で作られる木柵鉄観音が代表的な銘柄。「鉄のようにどっしりとして黒みがかった茶葉は香り高く、観音様のお恵みのお茶」ということで、その名がついたようです。

鉄観音茶のお茶うけは
(3)甘草につけた梅 “甘草梅”
甘草梅

なかなかパンチのきいたフォルムです。失礼ながら、干からびた梅干にしか見えません。
味は、ほんのり甘くてしょっぱくて酸っぱくてかなり複雑。くせになりそうな予感がします。
食べる前に張老師から「一口で食べるのではなく、ちびちびとかじる」のだとアドバイスがありました。
台湾ではよく熱燗の紹興酒に入れるそうです。それを聞いた受講生から「じゃあ今晩、焼酎に入れてみよう」という声があがりました。

(4)原種のパイナップルを使った酸味の強いパイナップルケーキ“土鳳梨酥”
微熱山丘包み 微熱山丘断面

台北で大人気の“微熱山丘(サニーヒルズ)”のパイナップルケーキ。東京の表参道にも支店があるそうです。日中京子も、先日の台湾旅行の際に買いに行きました。タクシーに乗り店名を告げると、運転手さんが、パイナップルケーキを熱く語り始めました。なんでも奥さんがパイナップルケーキにはまっているらしく、有名店のものはほとんど食べつくしたのだとか。結局“微熱山丘”は台北で2番目に美味しいという結論に至りました。ウワサどおり台北では本当にパイナップルケーキがブームなのですね~

(5)伝統的な冬瓜入りのパイナップルケーキ“傳統鳳梨酥”
李製餅家包み 李製餅家断面

“土鳳梨酥”とはまったく趣が異なりますね~
味の好みはひとそれぞれ。みなさんも機会があれば、パイナップルケーキの食べ比べをして独自のランキングを作ってみては?

3、三つめのお茶は“高山烏龍茶(高山ウーロン茶)”
高山茶葉

台湾産のウーロン茶では、南投県鹿谷郷の“凍頂烏龍茶”や、台湾中央山脈の梨山、阿里山、杉林渓など標高1000メートル以上の茶園で生産される“高山茶”、首都台北郊外で生産される“文山包種茶”が質の高いウーロン茶の銘柄として知られているそうです。

続いてのお茶うけは、わがクラスではおなじみの一品
(6)ドライマンゴー “芒果乾”

最後は初登場
(7)ごま油入り緑豆落雁 “綠豆糕”
緑豆落雁

ほろほろと、はかなくくずれる繊細なお菓子です。口に入れると、ふわっとごま油の香りが広がり緑豆の風味も感じられます。

4、最後のお茶は“日月潭紅茶”
日月潭紅茶茶葉

台湾のちょうど真ん中あたりに、台湾最大の湖「日月潭(にちげつたん)」はあります。日月潭のある南投県魚池郷はインドのアッサム地方とほぼ同緯度に位置していて、紅茶の栽培に適しているのだとか。日月潭紅茶の歴史は、1925年の日本統治時代に日本人の専門家、荒井耕吉により茶の苗木が持ち込まれたことに始まりました。ゆえに荒井は「台湾紅茶の祖」と呼ばれているそうです。

90分という限られた時間のなかで、こんなにも多くのお茶とお菓子を味わうことができ、張老師には感謝です。
そうそう、ここまで紹介してきたお茶とお茶うけ、実はその順序も適当ではないことにお気づきですか?
お茶は、醗酵度の浅いものから始まり最後は100パーセント醗酵の紅茶で締めくくっています。またお茶うけも、種のように軽いものから始めるのが一般的なのだそうです。また、しょっぱいもの、甘い物の順序も考慮されているそうですよ。
いやはや、台湾茶の世界は本当に奥深いですね~

今回をもちまして、前期の講座は終了しました。
現在、9月からのテーマもを画中です。みなさま、乞うご期待!!


8月は、日中京都の中国語教室は夏休みです。
9月以降の日程についてはこちらのページをご覧ください。
その他のクラスについてはこちらをご覧ください。

お問い合わせは日中京都まで。



台湾 | 23:50:43 | Trackbacks(0) | Comments(2)
クラス紹介 台湾の文化と中国語(月・昼) 第5回(7/14)
大家好!
みなさんこんにちは!


日中京子は、先日ついに台湾に行ってまいりました。この台湾クラスで習ったアレやコレ、色々体験してきましたので、いつかこのブログで紹介したいと思います。

遅ればせながら
月曜15:30「台湾の文化と中国語」クラス
第5回(7/14)の授業内容をご紹介します。

知っているようで意外と知らない台湾。
このクラスでは、台湾の文化や観光、人々の考え方などについて、
台湾出身の張原銘老師に分かりやすく解説していただきます。

第5回のテーマは
「台湾からの観光客との付き合い方、もてなし方」

“今天的茶是高山茶”
本日のお茶は高山茶。もうおなじみですね。

毎回こういうセットでお茶を入れています。
お茶セット


“今天的茶點心有三個”
本日のお茶菓子は3種類です。

ひとつは“海苔南瓜籽酥”
のりかぼちゃパック
このお菓子を一言で表現するのは難しいのですが、あえて言うなら「かぼちゃの種とゴマの海苔サンド」でしょうか…
“酥”という漢字はサクサクした食感を表わしているのですが、その名のとおりサクサクとしていて、とても美味しいお菓子です。

二つめのお茶菓は“紫菜蘇打”
のりクラッカーパック
“紫菜”は海苔、“蘇打”はクラッカーのことなので、このお菓子は「海苔クラッカー」です。
パッケージに「自然の顔」と書いてあることにお気づきですか?
台湾では、このように「の」というひらがなを本当によく見かけます。中国語の「的」を単純に「の」に変換し、日本風を楽しんでいるのでしょうか。逆に日本語の「の」を「的」に入れ替えるだけで中国語風になります。「今日の茶菓子」は「今日的茶菓子」という具合です。なんか楽しいですね。

三つめのお菓子は“芒果乾”
ドライマンゴーです。
ドライマンゴーパック


これが本日の茶菓子3種盛り
茶点心3種

さて、いよいよ本題です。

6月19日の新聞によると、京都市は18日、2013年の市内観光客数が5162万人となり過去最多記録を更新したと発表。うち外国人宿泊客も前年を3割上回る113万人に達し、初めて100万人を突破したそうです。なかでも台湾人は23万人でダントツ1位。続いて米国人が16万人、中国人が11万人なのだそう。
さらに今月の『台湾観光月刊』によると、2013年の台日相互訪問者は360万人に達するなか、日本を訪問した台湾人は前年比5割増の約220万人。台湾の人口が約2300万人なので、1年で実に10人に1人が日本を訪れたことになるそうです。

それほど多くの台湾人が来てくれるなら、京都に住む私たちも気合を入れて「おもてなし」したいものです。
では、どのような「おもてなし」が台湾人に喜ばれるのでしょうか?

喜ばれる「おもてなし」について、張老師から3つの提案がありました。
この提案に基づいて、中国語の表記と発音を学びました。

その1  店やホテルの前に“歡迎光臨”という文字を書く
その表記を見ると台湾人は親近感を抱くそうです。
但し、白い紙に黒い文字を書くのはタブー。台湾ではお葬式を意味するそうです。
台湾人は“紅色”(赤色)もしくは“金色”を好むそう。
張老師も京都に来た当初、白地に黒い文字を書いてある店を見て不吉なイメージを抱いたそうです。赤い紙に黒い文字はOKです。

その2 店やホテルの前に中華民国(台湾)の“國旗”(国旗)を飾る
中国政府の圧力で、国際的に台湾を認めてくれる国があまり多くないので、台湾人は、海外で自分の国旗を見ると、その感動はとても大きいのだそうです。

その3 笑顔と中国語での簡単な挨拶
これだけでも十分に歓迎の気持ちが伝わるそうです。
“你好”(こんにちは)
“歡迎光臨”(いらっしゃいませ)
“謝謝”(ありがとう)
“欢迎再来”(またのお越しをお待ちしています)

ところで…
先日、張老師は京都の観光名所、清水寺の商店会のある女将さんから、「中国語を話す一部の観光客の困った行動」について悩んでいると相談を受けたそうです。

その1 商品を手当たり次第、触る
その2 店の承認なしに商品を開ける
その3 大声で話す
その4 試食ばかりで、あまり商品を買わない


その大半は中国大陸からの団体客なのだそうですが…
こういうお客にはどのような対処があるのでしょうか。

そこで、次のような「注意書き」を目立つところに貼ると多少は効果があると提案したそうです。

解決策1 「商品を手当たり次第、触る」ことに対して
“有關商品服務,請洽服務員。請勿自行觸摸。”
“有关商品情洽服务员。请勿自行触摸。”

(商品については店員にお尋ねください。勝手に触れないでください)

解決策2 「店の承認なしに商品を開ける」ことに対して
“請勿打開商品”
“请勿打开商品”

(商品を開けないでください)

解決策3 「大声で話す」ことに対して
“請小聲說話”
“请小声说话”

(小声で話してください)

解決策4 「試食ばかりで、あまり商品を買わない」ことに対して
“試吃只限一個,試喝只限一杯”
“试吃只限一个,试喝只限一杯”

(試食は一つかぎり、試飲は一杯かぎり)

以上、台湾で使われている繁体字と中国大陸で使われている簡体字の表記と、発音を学びました。
発音は台湾でも中国大陸でも同じです。

結びに、張老師の言葉をご紹介します。
「日本が好き、京都が好き」という気持ちで来られた台湾人観光客には、言葉が通じなくても、「笑顔」と「思いやり」の心で接すればきっと通じるはずです。

参考資料として、東京都大田区観光課が作成した「外国人おもてなし指差しブックレット」が配られました。


なるほど~
今日もとても興味深い授業でした。
最近、電車やバスで台湾人観光客をよく見かけると思っていたのですが、10人に1人が来ている計算だったのですね~
納得です。今度、台湾人を見かけたら笑顔で話しかけてみようかな~

この講座は月曜15:30~17:00
参加費は1回1500円で申し込みは不要
中国語のレベルは問いません

どなたでも自由にご参加いただけます。
テーマ以外でも台湾について知りたいことがあれば、なんなりと張老師にお尋ねください。

次回は7月28日(月)15:30~
テーマは「台湾のお茶とお菓子」

その他の中国語講座についてはこちらのページをご覧ください。
無料体験は随時受けつけています。申し込み問い合わせは日中京都まで。



台湾 | 18:07:20 | Trackbacks(0) | Comments(0)
クラス紹介 台湾の文化と中国語(月・昼) 第4回(7/7)
月曜15:30「台湾の文化と中国語」クラス
第4回(7月7日)の授業内容をご紹介します。

知っているようで意外と知らない台湾。
このクラスでは、台湾の文化や観光、人々の考え方などについて、
台湾出身の張原銘老師に分かりやすく解説していただきます。

第4回のテーマは「グルメの島“台湾の屋台料理”」

待ってました!
これは私の心の叫び。旅に出ると「どこで何を食べるか」で観光ルートが決まるほど食いしん坊なのです。

7月7日は七夕です。
受講生から「中国でも七夕の行事はあるの?」という質問がでました。
中国では日本のように笹の葉に願い事を書いた短冊を飾るという習慣はないそうですが、七夕の伝説にちなみ、この日は“情人節”とされているそうです。“情人”とは中国語で「恋人」という意味です。“情人節”とはつまりバレンタインデーのことで、2月14日を「西洋のバレンタインデー」、7月7日を「中国のバレンタインデー」と呼び、どちらも男性から女性にプレゼントを送るのだとか。日本と違って、女性からお返しのプレゼントを送る習慣はないそうです。ちなみに中国で七夕というと旧暦の7月7日なのだそうです。

“今天的茶是烏龍茶”
本日のお茶はウーロン茶です。最近は中国語にも少しずつ慣れてきました。

台湾で有名なウーロン茶のひとつ、高山茶です。
高山茶

“今天有兩個點心”
本日のお菓子は2種類あります。

ひとつは“小王子麵”
台湾では50年以上前から愛されているスナック菓子なのだそうです。日本のベビースターラーメンに似ていますが味は中華風塩焼きそばといったところでしょうか。なんだかくせになる味。パッケージがなんともキュートです。

小王子麺小袋 小王子麺中身


そして二つめのお菓子(というよりお茶請け)は、からすみ~
からすみ
中国語で“烏魚子”
結婚式の披露宴での前菜には欠かせない一品なのだそうです。

さて、本日は張老師オススメの屋台料理を、中国語の表記や発音をまじえランキング形式で紹介していただきました。
張老師いわく、一応順位はついていますが、どれも甲乙つけがたいとのことです。

1位 蚵仔煎(台湾風牡蠣オムレツ) 最もポピュラーな屋台料理
2位 小籠包(ショーロンポー) 最近は日本でも大人気
3位 擔子麵(エビそぼろ肉入り麺) 台南を本拠地とする「度小月」という店が有名
4位 魯肉飯(豚肉の煮込みかけご飯) 台湾家庭料理の王者
5位 牛肉麵(牛肉麺) 台湾が世界に誇る麺!
6位 炒米粉(焼きビーフン) 台湾でポピュラーなライスヌードル
7位 花枝丸(イカ揚げ団子) “花枝”はイカのこと。切れ目を入れて加熱すると花のように広がることから
8位 麵線(台湾風ソーメン) 鰹節風味の温かいとろみスープが日本人にも人気
9位 烏魚子(からすみ) お楽しみはこれから!!
10位 臭豆腐(醗酵させた豆腐) 独特の臭いがくせになる味。この臭いが好きになると台湾通だとも

料理写真つきのレジュメは、見ているだけでお腹の虫が騒ぎ出しそうなほど、どれも美味しそうでした。

ランキング紹介のあと、張老師がなんと自ら持参した網とトングを使って実際にからすみを調理してくださいました!
張老師とからすみ

お酒をふりかけると、こんなふうに皮が薄~くめくれます
からすみの皮

弱火で軽くあぶります
からすみ炙る張老師


出来上がり!白く見えるのは生の大根です。
こんなふうに大根でからすみをはさんで、いただきま~す!!
からすみと大根

受講者の皆さんも「美味しい!」と大絶賛。
張老師、ごちそうさまでした~


この講座は月曜15:30~17:00
参加費は1回1500円で申し込みは不要
中国語のレベルは問いません
どなたでも自由にご参加いただけます。
テーマ以外でも台湾について知りたいことがあれば、なんなりと張老師にお尋ねください。

次回は7月14日(月)15:30~
テーマは「台湾からの観光客との付き合い方、もてなし方」

その他の中国語講座についてはこちらをご覧ください。
無料体験は随時受けつけています。申し込み問い合わせは日中京都まで。













台湾 | 13:14:23 | Trackbacks(0) | Comments(0)
クラス紹介 台湾の文化と中国語(月・昼) 第3回(6/30)
月曜15:30「台湾の文化と中国語」クラスの第3回(6/30)の授業内容をご紹介します。

知っているようで意外と知らない台湾。
このクラスでは、台湾の文化や観光、人々の考え方などについて、台湾出身の張原銘老師に分かりやすく解説していただきます。各回のテーマについてはこちらのページをご覧ください。

第3回のテーマは「2014年のGW(ゴールデンウィーク)、日本人の海外旅行人気ランキング一位は台湾。台湾の魅力は何だろう?」

とその前に、毎回お楽しみのお茶とお菓子の紹介です。
本日のお茶は、前日、福建省アモイから帰国されたばかりという張老師のお土産“祖传野花茶(祖伝野花茶)”です。
日本語で「家伝の野花茶」といったところでしょうか。

緑色の薬草の中に色とりどりの花が混じっています。
アモイ野花茶

張老師がお茶屋さんからもらったという効能書きをピンイン(発音記号)つきでコピーしてくださいました。
台湾では昔ながらの漢字、「繁体字」を使いますが、これは中国土産なので、中国で使われている略式の漢字、「簡体字」ですね。
アモイ野花茶効能書き

なになに?
目によく、喉を潤し、痰を除き、肝を養う…
配合は…どなたか薬草に詳しい方はご一報ください!
ほんのり甘い中にもわずかに苦味もあり、あと味が爽やか。暑い夏にぴったりのとても飲みやすいお茶でした。

“今天的點心有兩種”
「今日のお菓子は2種類あります」と、中国語をまじえて説明。
ドライパイナップル
「簡体字」だと“菠萝干”と“红枣干”
「繁体字」だと“鳳梨乾”と“紅棗乾”

つまり、干しパイナップルと干しナツメです。

授業の冒頭は、客家の土楼に行ったこと、大きなマンゴーがものすごく安くて美味しかったことなど、張老師のアモイ旅行のお話を楽しく聞きました。
張老師は、アモイで「台湾語」が通じたことにとても感動したそうです。地図で見ても、アモイと台湾はものすごく近いのですね~

さて、いよいよ本題です。

日本旅行業協会(JATA)が2014年3月26日に発表した「ゴールデンウィーク旅行動向調査」によると、日本人に人気の海外旅行先第1位は「台湾」なのだとか。
今年のゴールデンウィークは、前半が飛び石連休で後半も4連休にとどまったため、全体的に近場の海外を旅行先に選ぶ傾向にあったそうです。アジアでは台湾が前年比102.3%、香港が同101.6%と、いずれも昨年を上回っています。

台湾が1位になった理由について、インターネットに書き込まれた意見を参考に、皆で意見を出し合いました。
まずは、1回目と2回目のテーマにも通じることですが、親日家が多いということと、東日本大震災に対する台湾からの多額の義捐金に感謝している日本人が多いということです。
次に、台湾はあちこちに「日本人が~~してくれた」という感謝の碑文が残されているという点です。
その他に、
・旅費が安い
・治安がわりと良い
・観光地が多い
・料理が安くて美味しい
・ホテルやレストランで日本語が通じる
・台湾人は人情に厚い
という意見が出されました。
個人的には、台湾は旅行者にとって利便性が高いと思います。例えば、“高鉄(新幹線)”の予約はインターネットのサイトを通して日本語で簡単にできるうえ、早割りなど各種割引が充実していたり、旅行者が無料で使えるWi-Fiが提供されていたりと、旅行者目線のサービスが充実しています。それから、女性雑誌で台湾特集を目にすることが増えたと実感しています。
最後に、海外旅行先人気ランキングの国名を中国語でどう表記し、発音するのかを学びました。
1位は台湾、2位“夏威夷”、3位“新加坡”、4位“越南”、5位“關島”、6位“義大利”、7位“香港”、8位“法國”、9位“美國”、10位“印度尼西亞”

6位の国は中国では“意大利”と表記します。
皆さんは、いくつ分かりましたか?

この講座は月曜15:30~17:00
参加費は1回1500円で申し込みは不要
中国語のレベルは問いません。

どなたでも自由にご参加いただけます。テーマ以外にも台湾について知りたいことがあれば、張老師にお尋ねください。

次回は7月7日(月)15:30~
テーマは「グルメの島“台湾”の屋台料理」

その他の講座についてはこちらをご覧ください。
申し込み、問い合わせは日中京都まで。




台湾 | 13:15:17 | Trackbacks(0) | Comments(2)
『罪の手ざわり』 ぜひ!
現在、京都シネマで上映中の中国映画『罪の手ざわり(原題:天注定)』を観ました。中国で実際に起きた4つの事件をもとに作られたオムニバス形式の物語です。監督・脚本のジャ・ジャンクー(贾樟柯)は、この作品で今年のカンヌ国際映画祭最優秀脚本賞を受賞し、「世界三大映画祭を制覇!」と話題になりましたね。映画の情報についてはこちらの公式サイトが詳しいのでご覧ください。

罪の手ざわりポスター

十数年前、中国語を始めたばかりのころ、よく映画館に出かけて中国映画を観ていました。そんな中で出会ったのがジャ・ジャンクー監督のデビュー作『一瞬の夢(原題:小武)』です。私は、それまで観てきた中国映画とは趣の異なるこの作品に、すっかり戸惑ってしまいました。まずは方言です。いまでこそ方言は珍しくありませんが、当時の中国映画といえば「標準語(中国語でいうところの“普通話”)」のセリフが当たり前で、“普通話”を学ぶ者にとって映画はかっこうの教材でした。ところが『一瞬の夢』のセリフはすべて山西方言で、中国語初心者の私にはまったく歯が立ちませんでした。さらに、主人公はぜ~んぜん風采の上がらないケチなスリという設定で、眼福はゼロ。
感動したというわけでもないのに、長い間この映画が心の中に引っかかっていました。以来、ジャ・ジャンクー監督の作品は、みのがしてはならないような気がして観続けています。どれも決して愉快な作品ではないけれど、映画館に足を運ばずにはいられません。急激な高度成長の波が押し寄せる中国に暮らす庶民が、どんなに抑圧された厳しい境遇にあっても、やり場のない痛みと苦しみを抱えながら、(自覚しているか否かにかかわらず)粛々と己の運命を受け止め生きる様から目が放せないのですよね~

『罪の手ざわり』も抑圧された境遇にあえぐ庶民を描いていることに変わりはありませんが、この作品の庶民たちは、己の運命をただ受け止めるのではなく、暴力という形で運命に抗おうとします。中国版のポスターの副題(?)に“三分是命運 七分靠拼命”という言葉があり、「3割は運命、7割は努力(で運命を切り開く)」という意味ですが、原題の“天注定(天の定め)”にこの副題がついているところが実に興味深くもあります。

これが中国語のポスターです。
天注定ポスター

この作品、内容もさることながら映像の色彩が非常に素晴らしいです。特に、中国語のポスターにも採用されている冒頭のこの場面は、トラックから崩れ落ちた無数のトマトの赤がとても印象的です。ポスターより実際の映像のほうが断然ステキですが……
いま思えば、このシーンはこれから始まる暴力の血を示唆していたのでしょう。映像のひとつひとつが力強く、もしかしたらセリフがなくても映画が成立してしまうのではないかと思うほどです。それから、演技巧者ぞろいで作品に説得力が生まれているところも見所です~

京都シネマでの上映は7月4日(金)まで。京都のみなさん、急いでください!







中国映画 | 11:58:35 | Trackbacks(0) | Comments(0)